家紋シリーズ第三段!いよいよ徳川家、
葵の御紋編です!
第一段 【家紋】揚羽蝶~関鉄之介~
第二段 【家紋】丸に橘~井伊掃部頭(かもんのかみ)直弼~
「この紋所が目に入らぬかぁ~」「ははぁ~」
と言いたくなりますが。
なんで「ははぁ~」ってことになるかというと
葵の御紋は
徳川家康が江戸に幕府を開いて天下を取った時から、
他家に使用の禁止したためなんですね。
理由なく使用すると重刑に処されたそうです。
おかげで、「ははぁ~」になっちゃうわけですが
実はこの
三つ葉葵の御紋はよ~く見ると
徳川将軍家と御三家でビミョーに違っているんです。
「徳川葵」は周囲の円から葉に向けて中央に直接太い線が延びています。
よ~くみると
御三家のものはいずれも葉へと続く部分が閉じられているんです。
閉じている部分に葉の一番下の部分が両側から丸まっています。
「尾州三つ葵」:丸が三つの中で一番大きいのが「尾張」
「紀州三つ葵」:丸がやや小さく渦巻きのようになっているのが「紀州」
「水戸三つ葵」:紀州と似たかたちで三つ葉を小さくしてあるのが「水戸」
映画『桜田門外ノ変』の中でも
「そうか、同じ葵の御紋でも違うのか」という台詞が出てきます。
これではややこしいので
普段、藩の紋は
水戸は「丸に水の字」
尾張は「丸に尾の字」
紀州は「丸に紀の字」
を使用していたらしくそれで家を判断していたようです。
映画『桜田門外ノ変』では
北大路欣也さん演じる徳川斉昭が付けているので
チェックしてくださいね。
明日10月1日公開の『大奥』。
江戸時代、第七代将軍徳川家継の治世。
男だけを襲う謎の疫病により、
男性の人口が激減した日本が舞台の映画ですが、
もちろんフィクション。
この映画チラシに葵の御紋がド~ンと使用されていたり
先週公開の『十三人の刺客』でも
余計な説明を省いて時代設定が徳川の世というのを
効果的に説明するために葵の御紋が使われてます。
こちらもド~ンって。
「ド~ン」ってだすと「はは~っ」てなってた江戸時代
ただ幕末はだんだんそうじゃなくなっていく・・・
時代は倒幕の方向へ・・・
それは『桜田門外ノ変』が大きなキッカケになったのは間違いないけど
水戸藩の想いは・・・倒幕じゃなく敬幕。
葵の御紋を掲げることができた水戸藩は
弱まる幕府の力を憂いていました。
天皇中心にして幕府を立て直そうとしたのが水戸藩の立場
決して井伊直弼をやっつけて幕府を倒そうとしたわけではないんです。
結果,世の中は倒幕へと進むわけですが・・・
少なくとも徳川幕府が260年も続いたのは
葵の御紋というシンボルマークが人々に浸透し
安心・安全の象徴になっていたからなのかもしれませんね。
家紋って奥深いなぁ。
家紋で見る時代劇ってのもオススメですよ~。
テリーでしたぁ。
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