痛ッたたた・・・のきっちょむです。こんばんは。
昨日、二男(小1)とサイクリングをしていて、その二男の転倒に巻き込まれて私も自転車で転倒してしまいました。約30年ぶり、大人になってからの自転車転倒は、子供の頃とは比較にならないくらい痛いですっ。(>_<)
それでは、連載「完成報告会」詳細レポにいきましょう。前回までの
「完成報告会」詳細レポ(1) 茨城県知事・橋本昌様ご挨拶
「完成報告会」詳細レポ(2) 佐藤純彌監督ご挨拶
「完成報告会」詳細レポ(3) 渡部豪太さん/本田博太郎さんご挨拶
に続きまして、
詳細レポ第4回・渡辺裕之さんのご挨拶をご紹介します。
司会者:
井伊直弼の首を取ったことを見届ける、水戸藩士・岡部三十郎役を演じられました、渡辺裕之さんです。
渡辺裕之さん:
お暑うございます。本当に倒れないで下さいね。
僕がこの現場に入ったのは、2月2日でした。今あそこで日傘を差しておられる方がいますけれども、ちょうどそこの白い雪垣の辺りに、あそこで最初の3日間はただ点のように立っているだけでした。
この向こうにクレーンで、ずっと高い所から素晴らしい巨匠の川上さんがカメラを回しているのです。テストの時から僕がそこで立っていて自分なりに芝居をしているのですが、こんな点にしか見えませんから、誰も見てなかったと思うんです。ただそこで芝居をしないで立っているだけで何もしないでいると、多分この情景を見てカメラマンにはどこかそこが変に見えるはずなんですね。ですから3日間見えない所で、ずっと芝居をしていました。そういうことを川上さんはずっと見ていらして「申し訳ない、申し訳ない。もうすぐアップが来るから。」と言ってくれたんです。多分あそこで手を抜いていたら、映像というのは、僕が死んだ後も残るものなので、ずっと悔いが残ると思います。
それにもまして、僕の生まれ故郷のこの日本の、ある歴史の転換期、明治維新のきっかけとなったこの『桜田門外ノ変』が映画になる時に、この役がなかったら、僕は多分いじけて役者を辞めていたくらいに後悔すると思います。この映画に出られて、本当に良かったです。そして巨匠・佐藤純彌監督をはじめ、スタッフの方々も素晴らしい人達です。
この間ゼロ号という出来たばかりの試写を観てきました。本当にすごい映画です、そして分かりやすい。
先ほども言いましたけれども、桜田門外でちょうどその辺ですね、血しぶきが舞って、いざ戦う襲撃の場になると、もう叫びながら必死で、全然格好良くないんですよ、立ち回りはね。でも実際はきっとああいうものだろうなと思います。すごく壮絶なシーンに撮って頂きました。改めてその国を変えようと思う水戸市民・茨城県民の元々持っている使命感というか、そんな表現がされた映画だと思います。
水戸で生まれて、その水戸藩士の思いが僕の今に流れているということに対して非常に誇りを持ちました。茨城・水戸というと、納豆・あんこう・水戸黄門さんとずっと何年もそれしかないように思われてきた我々にとって、本当はもっと世界に誇るべき人や史実があったことを知らせたくて、知らせたくて・・・。僕の中では水戸黄門さんよりも実は藤田東湖というのが僕のアイドルです、文武両道の祖です。今回この役をやって、岡部三十郎が僕のアイドルとして一人加わりました。
映画は2時間17分間ですけれども、ぜひゆっくりと観て頂いて、人伝えに親から子へ、子から孫へという風に、この映像をもって伝える作品にしたいと思います。ご協力よろしくお願いします。ありがとうございました。
次回は大沢たかおさんのご挨拶を紹介させていただきます。お楽しみに!!
<記事編集協力>
『桜田門外ノ変』映画化支援の会 事務局ボランティアスタッフ