きっちょむです。こんにちは♪
(協)日本映画・テレビ録音協会(J.S.A)が発行する協会誌
『録音』の編集長を務めるのが、映画『桜田門外ノ変』の録音部を率いた
橋本泰夫さん です!!
(写真)「音の番人」は、確かな技術と経験で撮影現場の“音”を守り続けた
主演・大沢たかおさんととても親交が深い様子で、映画『桜田門外ノ変』の現場でも、大沢さんがその日の撮影を終えられるとき「お疲れ様でした!!」と橋本さんに遠くから声を掛け、片手をあげてそれに応える橋本さん。また、クランクアップのときに大沢さんと橋本さんが喜びを分かち合う姿が印象的でした。
橋本さんと大沢さんは、映画『陽気なギャングが地球を回す』(2006年)、映画『フィラメント』(2002年)で一緒にお仕事をされているようですね。
その橋本さんが
『録音』(No.196)で
“映画『桜田門外ノ変』録音記”を寄稿されていますので、その記事を引用しながら現場を振り返ってみたいと思います。
「2009年12月、水戸市千波湖畔のオープンセットの下見に参加した。車から降りたとたん、打合せで想像していたにも拘わらず、オープンセットの大きさに度肝を抜かれてしまった。」 (写真)400人近いエキストラが並んだ広大なオープンセット。
橋本さん、度肝を抜いていただき、ありがとうございます。(^^) まさに私たちの“誇りの城”です。茨城県民の皆さまは映画『桜田門外ノ変』を観たとき、袋田の滝がドーンとスクリーンに映し出されて、とても誇らしい気持ちになったと思います。特に若い方には、そういった素晴らしいものが、茨城県内にはたくさんあることに気付き、誇りに思って欲しいですね。
「ロケ現場には茨城県の『映画化支援の会』のボランティアスタッフが参加し、精力的に動いている姿が目に焼き付いた。現場移動の際には先行してテントを張り、暖房用ストーブを準備し、飲み物や食事の用意をしてくれた。(中略)映画化実現に注ぐその熱い思いは、スタッフや俳優に浸透し、連帯感が生まれた。」 ちゃんと見ていて下さったんだな~と、このお言葉に感激されているボラスタさんも多いと思います。ボラスタを募集するときに、ミーハーな方が集まってしまうんじゃないか、と心配しましたが、そんな心配は全く無用でした。撮影が行われていない場所での事前準備、後片付け ・・・ 残飯処理、トイレ掃除、重量物の運搬。。。 本当にボラスタさんのご活躍には、支援の会スタッフも頭が下がる思いでした。改めて、全ての方に感謝します。
「2月12日、早朝から雪となった。(中略)ボランティアスタッフと撮影スタッフが必死にビニールシートに溜まった雪の除去作業をし、かき集めた雪を堀に流す。気温0度という寒さの中、皆ビッショリと汗をかくことでなお一層の連帯感が生まれた。」 実は私・きっちょむは雪かきを1度もお手伝いしなかった悪人(^^;)なのですが、ワープステーション江戸での撮影の時、みぞれ交じりの雨で地面がグチャグチャになって、ロケが中止か!?というときは、もう意地で溜まった雨水をスポンジで吸い取りましたね。
もうあの頃には、本当にスタッフ、キャストとも連帯感が深まっていて、信頼関係が築けているという手応え、実感がありました。「ボラスタが助けてくれる」「スタッフ、キャストが素晴らしい映画を作ってくれる」って。
「桜が咲き始めた3月末、再び茨城に戻ってきた。久し振りに再会したボランティアスタッフは笑顔で出迎え、心から歓迎してくれた。」
(写真)いつも楽しく元気なボラスタさん♪
そりゃもう、待ち切れずに京都まで自腹で行ってしまうボラスタさんが続出したぐらいですから。(^^) 私もエキストラで100以上の現場を見ていますが、『桜田門外ノ変』の現場ほどまとまりのある現場は初めて見ました。
「『映画化支援の会』の有志者の皆さんの努力、ボランティアスタッフの犠牲的な手助け、監督の演出力とどっしりした受け答え、が安心感を植え付け無事完成にこぎ着けた。(中略)試写が終わった後「難しい現場で、良くやってくれたな」の監督の労いの一言で、やっと仕事が終わったことを実感した。厳冬期の長期ロケで頑張ってくれた助手の皆さん、全ての関係者の皆さん、そして支援の会の皆さん、お疲れ様でした。」
撮影スタッフ、キャストの皆さま、ありがとうございました。撮影でまた茨城にお越しの際には、是非、ご連絡くださいませ~。お手伝い出来ることがあれば、きっと、元ボラスタさんが飛んでいきますよ!
〔出典〕 『録音』(No.196/(協)日本映画・テレビ録音協会(J.S.A)発行)
一般の方も1,000円で購入できます。詳しくは、こちら。
〔写真〕 一部のんさん、知佳さんの写真を流用させていただきました
〔資料〕 事務局ボランティアスタッフよりご提供いただきました